コラム

クリスマスカード


 12月、街はクリスマス一色になりました。40年間手を付けていなかった実家の子ども部屋の本棚で一冊の本が目に飛び込んできました。「サンタクロースっているんでしょうか?」(中村妙子・訳 東逸子・絵 偕成社)かの有名なニューヨーク・サン新聞の社説の本です。
 思わず懐かしくなり、本を開くと一枚の手書きのカードが入っていました。日付は「1980.12.25」よく見ると描かれている猫は当時実家にいた茶トラの「チャコ」そっくりです。私が話したチャコを描いてくれたようです。このカードと本を贈ってくれたのは、コメントからすると当時のサークル仲間ですが、不覚にもそれを思い出すことができません。妹にその話をすると、「猫さんに教えほしいです」といつもながらナイスな一言でした。1980年から届いた本とカードは大切に手元に残すことにしました。またいつか、猫さんが謎ときに導いてくれるかもしれません。
 子どもの心の中には、サンタクロースがいます。夢と想像力とともにどの子も楽しいクリスマスが迎えられますように。
(石丸)

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