コラム

青いライオン 高松レポート1

 11月30日と12月1日に開催された日本子ども虐待防止学会第30回学術集会かがわ大会に参加するために、私は6年ぶりに高松市を訪れました。高松の中心商店街は、店舗が充実し人通りも多く活き活きと輝いていました。
 学会でお会いした西日本こども研修センターあかし藤林センター長にお声掛けいただき、30日の夜、市内の映画館で上映される児童相談所が舞台の映画を見に行きました。映画館はトキワ商店街の田町交番の裏のホール・ソレイユ、入って直ぐに「青いライオン」のポスターが目に飛び込んで来ました。
 10月に松山市で開催された「日本児童青年精神医学会」のオンデマンド配信が始まり、私は出張前日に、特別講演1「アーティスト石村嘉成のキセキ~自閉症の我が子と歩んで~」で石村嘉成さんと父の和徳さんの講演を聞いたところでした。
 講演で和徳さんは、嘉成さんが1歳過ぎた頃に異変に気付き2歳で自閉症と診断されたこと、その後の日々の取り組みを熱く語られました。その中で、私の胸に刺さったことは「不安になり行政の窓口に行くと『まだ小さいので様子を見ましょう』と言われた。親は子育ての素人で、相談に対応する人はプロだと思う。その人に「様子を見ましょう」と言われたら鵜呑みにしてしまう。これは、子どもの発達のチャンスを奪うのと同時に親の危機感も奪ってしまう。行政に相談に行っても物事の先送りにしかならない。このことばだけはやめてほしい。」相談を受ける者として、言い訳のできない非常に重い言葉でした。
 また、和徳さんはこうも言われていました。「乳児期に親がしっかり関わることで、子どもの特性を強みに変えられる。うまく向き合えば強みになる、人生を変えていける。人間らしく生きる権利を守るために、生活の自立に向けて育てた。」
 「お母さん ライオンみたいに優しくて強い人になるよ」ポスターの言葉が響きました。 
(石丸)

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