子どものための里親制度
子どもの成長には、家庭で暮らす時間や経験がとても大切です。
しかし、親の病気、離婚、虐待など様々な事情で自分の家庭で暮らせない子どもがたくさんいます。
こうした子どもたちを家庭に迎え入れ、
温かい理解と愛情で支える子どものための制度が「里親制度」です。
里親の種類
概要
養育里親とは、保護者のいない子どもや虐待などの理由で保護者が養育することが適当でない子ども(要保護児童)を一定期間預かる里親です。
概要
専門里親とは、虐待を受けた子どもや障がいのある子どもなど、専門的なケアを必要とする子どもを養育する里親で、3年以上里親の経験等が必要です。
概要
親族里親とは、要保護児童の扶養義務者及びその配偶者である親族であって、実親の死亡や入院・疾患などにより、子どもを養育することができない場合の里親です。
概要
養子縁組里親とは、養子縁組によって、子どもの養親になることを希望する里親です。
里親の要件
養育里親になるためには、下記の要件があります。
- 子どもの養育について理解と愛情があること
- 決められた研修を受講すること
- 経済的に困っていないこと
- 児童福祉法に定められている欠格事項に該当しないこと
欠格事項
児童福祉法第三十四条の二十
- 成年被後見人または被保佐人
- 禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わり、または執行を受けることがなくなるまでの者
- 児童福祉法および児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰および児童の保護等に関する法律その他国民の福祉に関する法律の規定により罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、または執行を受けることがなくなるまでの者
- 児童虐待の防止に関する法律第二条に規定する児童虐待または児童福祉法第33条の10に規定する被措置児童等虐待を行った者その他児童の養育に関し著しく不適当な行為をした者
さまざまな養育里親さんを
募集しています
子どもリエゾンえひめでは、様々な状況に応じた里親さんを募集しています。
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短期間の里親
週末里親やショートステイ、夏休みや冬休みなど短期子どもを受け入れる里親さんです。
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長期の里親
養育里親として、幼少期から子どもに関わる里親さんです。
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一時的な里親
子どもを緊急的、一時的に預かる里親さんです。
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養子縁組につながる里親
将来的には戸籍上も親子となり子どもを育てる里親さんです。
よくあるご質問
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里親って養子のこと?
養育里親は養子縁組は行わず、必要な期間子どもの養育をします。夏休み・冬休みの短期間の里親や週末里親など、里親と里子のニーズに応じたさまざまな形で養育をすることがあります。
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養育にかかる費用は?
養育里親には里親手当(月額約9万円)が支給されます。一般生活費(食費、被服費等)月額約5万円(乳児以外)~約6万円(乳児)、さらに、教育費、医療費など、子どもを育てるのに必要な経費は都道府県等から毎月支給されます。
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共働きだけど大丈夫?
子どもの養育に支障のない範囲での共働きは問題ありません。
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実子がいても里親になれますか?
はい。実子の年齢や性別を考慮して、委託が決まります。実子の理解を得た上で里親にになるのが望ましいです。
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単身でも里親になれますか?
はい。ただし、現実的に子どもの養育と生計維持が可能かなど、子どもを適切に養育できることが条件です。
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子育て経験がなくても大丈夫?
はい。里親さんのための相談・研修制度の充実を図っています。不安な点は子どもリエゾンえひめにご相談ください。里親専門の相談員やリエゾンカフェなどの相談窓口も用意されています。
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持病があっても大丈夫?
申請の際に健康診断書の提出や聞き取りなどが行われます。子どもの命を預かり育てる里親の心身の健康はとても大切です。