かえるのうた
梅雨に入った6月、雨の季節に歌う歌といえば・・・私はやはりこの歌「かえるのうたが きこえてくるよ」。子どもの頃、きょうだい四人で輪唱をして楽しみました。歌の好きなきょうだいは二人ずつのペアを替えてはいろいろな歌い方をして、歌っては笑い合って遊んだものです。
毎年6月のおはなし会では、雨の季節を楽しむものを届けています。雨、傘、かえる等の絵本やおはなし、手遊び、歌遊び、ペープサート等子どもたちが笑顔になるものにします。幼児さんから小学生までみんなで歌える「かえるのうた」では、参加者を二手に分けて輪唱をします。一回目は、どの子もとても大きな声を張り上げで自分の歌を歌い切ろうと必死です。中には手で耳をふさぐ子もいます。二回目になると、少し力が抜けて表情が柔らかくなり、三回目には笑顔になって相手パートの声を聴くようになります。そうすることで、テンポが合うだけでなくハーモニーが広がって見事な輪唱になります。
自分だけ、自分の声を届けたいと思っているうちはうまくいかない、相手の声をしっかり聴くことで自然に調和することを体験します。これは、輪唱だけでなく、日常生活でも同じこと。笑顔で歌う子どもの姿から教えられます。
今年も6月末のおはなし会で、『かえるのうた』を輪唱します。子どもたちと一緒にかえるになって、しっかり相手の声を聞いて歌いハーモニーを楽しみます。コラムの写真は、おはなし会メンバー手作りの「歌って踊るかえる」です。どの子も笑顔になる「幸せかえる」です。
(石丸)
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