コラム

トイレの貼り紙

 「トイレ鏡の横に貼り紙がありました。何と書いてあったと思いますか?」子どもリエゾンえひめの研修会で、ある講師の冒頭の発言です。私は女性トイレに貼ってあるDVや性暴力等女性に関する相談案内だと思いました。女性トイレには鏡の近く等女性の視線が行く先に必ず貼ってあります。
 しかし、講師が続けた言葉は全く違うものでした。「ここで髪を洗わないでください」。このトイレがどういう場所のどのような建物の中にあるのかによって状況は違いますが、講師の説明した場所には大変驚きました。そこは、私もよく利用している街中のある商業施設のものでした。次に講師はそれに対して参加者各自から考えたことを聞きました。最後に講師は、この貼り紙をした店舗側スタッフに訊ねた貼り紙の背景を話しました。「子どもの髪を洗う方がいる」と。この状況を全く想定していなかった私は言葉もありませんでした。
 「ひとりで抱え込まないで何でも相談してください」というメッセージをトイレ等に貼っていますが、一番届いてほしい方には届いていない。その方は誰かに相談しているのだろうか、その親子を見守っている人たちはいるのかとても気になりました。相談を受ける者としてスタート地点に立ち返る必要があると強く反省しました。私の机の上に一冊の本があります。『「助けて」が言えない SOSを出さない人に支援者は何ができるか』(松本俊彦編 日本評論社)、この本は相談に関わる者の基本書です。私は気持ちを引き締めて読み返しました。
 ここに登場した講師は、子どもリエゾンえひめ副理事長である弁護士の射場和子さんです。昨年来、愛媛新聞四季録の水曜日を担当されていて、大変好評と聞いております。私が所属している女性支援のボランティア団体である愛媛県女性保護対策協議会では射場さんをお呼びして講演会を開催いたします。
 6月28日(金)15101610、場所は松山市本町7丁目2愛媛県総合保健福祉センター1階研修室、講演題「四季録をとおして見える景色」。どなたでもご参加いただけますが事前申し込みをお願いいたします。申込先070-4297-4210石丸
(石丸)

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