黄色い蝶
1月に当コラムで活動を紹介した『ことばのわ』で今年度最後のおはなし会をしました。3月になると、一年間おはなし会で楽しい時間を共にした子どもたちの成長を特に感じます。
春のおはなし会は、優しく春風がそよぐ野原を黄色い蝶がひらひらと飛ぶ情景が思い浮かぶプログラムにしました。黄色い蝶は幸せの使い、幸運な出来事の象徴と言われています。
ことばあそび「春ですよ」で始めました。耳で聞いた言葉から情景を思い浮かべ想像しながら楽しみました。続く絵本と手遊びは黄色いたんぽぽです。絵本を見ている子どもたちの口からふとこぼれ出る言葉がとても楽しいです。子どもの視点で見たり考えたりすると同じ絵本を見ても違うものが見えてきます。黄色い蝶々が出ておはなし会は進みます。
最後のなぞなぞも「ちょう」がつく言葉を楽しみました。そのなかで、「大きくなったら伸びるものは?」ある男の子が元気に手を挙げて「成長」。それに対してなぞなぞ担当のAさん「そうよね、そうよね、その言葉よね、そして伸びたのは何かな?」と言葉を添えて「身長!」。子どもが発した言葉を否定せずに受け止めて気持ちを膨らませて次に繋ぎます。最後にAさんは、「みんな一つ大きくなったね。おめでとう」の言葉を添えました。子どもたちの笑顔が一年で一番輝いていました。子どもたちみんなに黄色い蝶々が幸せを運んでくれますように。
(石丸)
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