傘の日
「6月11日は傘の日」と朝のテレビ番組で聞いて、このおはなしを思い出しました。『不思議な傘屋』(おはなしかご作)
森の奥の傘屋さんには一人のおばあさんがいて、傘を求めてお店に行くとその人にちょうどよい傘を出してくれます。雨の中、その傘をさして歩くといいことがあるのです。大好きな匂いのする傘、歌を歌う傘、お話をしてくれる傘、ポンポコポンと太鼓の音のする傘等、傘をさして歩くのが楽しくなります。
今年の傘の日は前日から強い雨が降り続いていました。朝の通勤時に10人程で集団登校をする小学生の横を通り過ぎた時、かわいい歌声が聞こえました。振り返ると、みんな同じような黄色い傘をさしていましたが、その中の一人の女の子が小さいながらもよく通る声で軽快なリズムの歌を口ずさんでいました。「この子は、一緒に歌を歌う傘をもらったのかも」と考えて楽しくなりました。
この日は、さらに楽しい傘に出あいました。写真の「みかんの傘」です。この傘をさして歩くと、きっとみかんの花の香りや、あまくておいしい愛媛のみかんの匂いがすることでしょう。雨の日、あなたもぴったりの傘に出あえていいことがありますように。
(石丸)
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