コラム
こどもの日のしょうぶ湯
爽やかな晴天が続いた5月の連休、私は子どもリエゾンえひめすぐ近くの松山市緑町にある寿温泉に通いました。5日のこどもの日は、こどもの健やかな成長を願う「しょうぶ湯」でした。
初夏バージョンの銭湯入り口の暖簾をくぐり、しょうぶ湯のポスターが貼られた引き戸を開けると、番台横には生き生きとした緑の菖蒲の葉が活けられていました。なみなみとお湯が溢れる大きな湯舟には菖蒲の葉が浮かべられ、手に取って顔を近づけると初夏の爽やかな香りがしました。隣の湯舟はヨモギ湯、交互に入って邪気を払い体はぽかぽかになりました。
暫くすると、お母さんに連れられて小学生の姉妹二人が入ってきました。親子は寿温泉の常連さんらしく、手慣れた様子で銭湯を楽しんでいました。子どもの明るい声が浴室に響き渡り、こどもの日らしい活気があふれました。
街中の銭湯文化も端午の節句の『しょうぶ湯』の風習も、こうして親から子どもに伝えられる、子どもの笑顔があふれる街はすばらしいなと感じました。
(石丸)
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