家族の絆
「えひめ男女共同参画フェスティバル2024」の企画イベントで『朗読ミュージカル始まりのバラード』(主催:松山アクターズスクール)を観ました。
家族の絆をテーマにした三つの作品どれも素晴らしかったのですが、私は特に「母の決意」に魅かれました。主人公の女性は、18歳の時に夢に向かって羽ばたきましたが、夢はかなわず堅実な仕事につき、結婚して母となります。今は、離婚して高校三年生の一人息子を育てています。息子が進路を選択する時期となり、母は大学進学の話をしますが、息子はアメリカに行ってミュージカルの勉強をしたいと言い出します。母は息子との対話を重ねることで、これまでの自分の歩んだ日々とこれからの自分の生き方について、立ち止まって考えます。そして、母は自分自身についてある決意をします。それを聞いて、私はこの言葉を思いました。
『成功の反対は失敗ではなく「やらないこと」だ。』サッカー指導者であり、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)監督佐々木則夫さんの名言です。
佐々木則夫さんはこう言われています。「成功も失敗も、上手くいったこともそうでなかったことも、いずれもそこから学ぶことができ次に生かすことができる材料ですから、すべての結果が貴重な財産になります。しかしチャレンジをしなければそこには何も結果が残らず、そこから永遠に実学で学ぶことはできません。」
朗読ミュージカル上演後のトークセッションで、出演者が家族について一言ずつコメントしました。その中で、溢れ出たことばは「やりたいことをやらせてもらえて幸せ、全力で応援してくれる。ありがとうと言葉に出して伝えたい」
子どもが大人の顔色を見て「やらない」とあきらめるのではなく、子どもが自分のやりたいことを言える環境を整え、大人は全力で支援する。どの子もそういう「家族の絆」をもつことができればと思います。
クリスマスには、家族で食卓を囲んで夢を語ってみませんか?
(石丸)
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