秋祭り おみこし
10月、秋本番、各地で秋祭りが始まります。松山秋祭りと言えば、神社毎に由来のある神事とおみこしでしょうか。
9月おはなし会で絵話「おさるのかごや」(おはなしかご作)をした時に、子どもたちとこんなやり取りがありました。
「エッサ エッサ エッサホイサッサー おさるのかごやだ ホイサッサー。 中に乗っているのは誰でしょう?」、一人の男の子が元気よく「神様!」。想定していなかった答えに私は一瞬戸惑いましたが、「そうよね、おみこしは神様の乗り物よね。よく知っているね。」と返しました。大人と一緒におみこしを見た時に、「おみこしの中には神様がおられる。」と教わったのだろうと思いました。みこしは漢字で書くと「神輿」、「神」と「車」です。
その後、ある日のニュースで、幼稚園の園児たちが手作りのみこしを担ぎ、地域を練り歩く微笑ましい画像が流れました。その幼稚園では地域の伝統に触れるために、園児が手作りしたみこしをみんなで担いで地域を練り歩くのだそうです。距離はなんと1キロ、沿道で地域の人たちから温かい声援を受けていました。
「神様が乗っている」と答えた子どもは、そういう体験をしていたのかもしれません。子どもは地域のみなさんに声をかけてもらい守られて、地域で育っていきます。
子どもを受け入れて家庭養育が始まると、想定していないことが起きるかもしれません。全ての市町には子ども家庭相談窓口があり、子育てに関する様々なサービスを用意していますが、福祉の窓口は相談者からの相談を受けての対応となります。相談窓口へ連絡するのをためらう方もおられるのでは。そんな時は、子どもリエゾンにお声掛けください。地域の身近なサービスにおつなぎします。子どもは社会で育てる。私たちは子ども一人ひとりの笑顔のために動きます。
(石丸)
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