コラム

全国1愛媛県7割

 「全国1、愛媛県7割」とても誇れること、何かおわかりですか。自転車のヘルメット着用率です。
 警察庁が7月に実施した調査では、都道府県別で自転車のヘルメット着用率が最も高かったのは愛媛県69.3%、二番目の大分県48.3%と20%の差があります。着用率が最も低かったのは、大阪府で5.5%、千葉県が6.5%、兵庫県が7.7%。
 先日、被害者支援センターえひめの研修で、大阪府警が制作した、自転車ヘルメット着用を呼び掛けるDVDを見ました。そこには、三組の自転車事故被害者家族が出ておられました。三人のお父さんお母さんは、「子どもと家族の未来のために伝えたい」と語られています。そのうちのお一人が、愛媛県の渡部彰浩さんです。
 渡部さんは交通事故被害がなくなるよう、「大地の花束」(みらいパブリッシング)を著し、愛媛県内はもとより全国各地で講演を行われています。「1件でも交通事故を減らすために私たちにできることがある」と渡邉さんは語られています。その一つが自転車ヘルメットの着用です。
 私に「大地の花束」を読むことを薦めてくれた知人Aさんの話しでは、201412月、大地くんが亡くなった事故の後、愛媛県では高校生の通学自転車ヘルメット着用が義務化されました。これは、PTAからの発案だったそうで、学校教育振興会では県内の高校生にヘルメットを無償配布したそうです。「子どもの命を守りたい」という保護者の熱意でみんなが動いたと聞きました。その後も、ヘルメット購入への補助は続いているそうです。
 愛媛県では、高校生がヘルメットを着用するのに続いて、大人も着用するようになりました。子どもと一緒に大人がヘルメットを着用することで、町の中では自転車ヘルメット着用が極自然に広まっていきました。
 愛媛県警では、バイシクルユニットによる活動で交通安全教育等により、自転車事故の抑止に力を入れています。去年4月から自転車に乗る人のヘルメット着用が法律で努力義務になりました。全国の警察は、秋の全国交通安全運動でも自転車用ヘルメットの着用推進を重点項目に掲げ、呼びかけを強化しています。
 子どもリエゾンえひめには2台の社用自転車があり、もちろんヘルメットを常備して着用率100%、自転車保険にも加入しています。
 愛媛県では「県民総ぐるみで子どもの命を守る」、この姿勢が7割という輝かしい数字となって表れています。私たち子どもリエゾンえひめでは里親支援センターとして、愛媛の子どもの命を本気で考え動いています。
(石丸)

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