コラム

弥生三月


 弥生三月に入りました。三月は、「弥生、雛の月」等女性を思わせる素敵な和名があります。お雛様を飾って、桃の花を活けるとピンクの優しい春がやってきます。そして、3月8日は国際女性デー、女性に感謝を伝えミモザの花を贈る日、生き生きと力がみなぎる黄色の春になります。
 女性デーに因んでご紹介したいものがあります。愛媛県男女共同参画センター1階ロビー壁の陶板画「読書する女」畦地梅太郎(愛媛県宇和島市三間町出身)作品です。「よく学び、よく考え、行動する女性像を期待して当センターのために制作していただきました。」と説明書きにあります。緑色のワンピースを着た女性が赤いソファーに座っています。膝の上に本を開き、指はページを捲っています。真っ直ぐ前を見つめる大きく開いた目、赤くて厚い情熱的な唇からはことばが今にもこぼれ出そうです。太くたくましい足は立ち上がり歩き出す方を向いています。畦地梅太郎作品は、「山男」が有名で、女性を描いたものは少ないそうですが、私は人物が描かれている作品の中で「読書する女」が一番好きです。彼女が読む本には何が書かれているのか、想像してワクワクします。
 読書は無限の知識の広がりをもたらしてくれます。文字に書かれていることから想像をめぐらすことで文字になっていない大切なことに気付くことができます。また、本の中では、何にでもなれ、世界中どこへでも行けるし、時空を超えた旅をすることもできます。子どもたちには生きる可能性を広げることのできる読書を楽しみながら経験を重ねてもらいたい。そして、どの子も自分の考えを自分のことばで語る力を身に付けてほしいと願っています。
(石丸)

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