巳年 へびいちのすけ
巳年1月、子どもたちと読みたい詩は、『あいさつ へびいちのすけ』。
詩集『のはらうた』(くどうなおこ 童話屋)には、子どもたちが大好きな詩がたくさんあります。
巳年1月に私が始めた社会的養育の子どもたちへのおはなし会は、今年で干支が一回りしました。おはなし会ビギナーだった私は、松山おはなしの会の友人に教えてもらいながら、初回おはなし会に『あいさつ へびいちのすけ』を選びました。
内心ではどきどきしながら、私は子どもたちの前に立って、恐る恐る詩を口にしました。するとその時、一人の男の子が、私の声に合わせて「おおい げんきかあ」と一緒に言ってくれたのです。そして、彼は最後まで声を合わせて詩を口ずさんでくれました。彼の笑顔と声に助けられて、私の緊張は飛んでいき、おはなし会がスタートしました。彼に聞くと、学校の授業で楽しんだ詩『あいさつ へびいちのすけ』が出てうれしかったそうです。
おはなし会は12年間続いていますが、参加する子どもたちとの出会いは一期一会、その時々がかけがえのない時間です。
一緒に「へびいちのすけ」で「おおい げんきかあ」と声を合わせた彼、あの笑顔で「へびいちのすけ」のように自分のしっぽに声をかけて「げんき、ぴんぴん」と自分を確認しながら、くさむらを元気に進んでいることを願っています。
(石丸)
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