コラム
白い牡丹の花
牡丹の花の絵、この絵の前に立った時、私は「お帰り」と声が聞こえたように思いました。
この絵は、私たちリエゾンが入居した建物のオーナー様から引き継がせていただいたものです。オーナー様にこの絵のエピソードをお伺いしました。白い花がお好きだった前オーナー様が生涯身近に置かれて愛でられた絵だそうです。砥部焼を思わせる花器に満開の白い牡丹の花が活けてあります。
「お帰り」と言う声は、私をふるさとの花畑に連れて帰ってくれます。私の実家には花好きの祖父が四季折々の花を植えた中庭がありました。牡丹の花が咲き始めるのは四月下旬、百花繚乱の中、静かに咲く白い牡丹の花は見る者の心を穏やかに包み込む力がありました。
前オーナー様が大切にされたこの絵を、リエゾンが引き継がせていただきます。私たちリエゾンは「お帰り」と優しく包み込んでくれるこの絵のような存在になりたいものです。
(石丸)
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