十二支のおはなし
私は『ことばのわ』というおはなし会グループで、児童福祉施設でのおはなし会ボランティアをしています。グループ名は、「ことば・話(わ)を通して、輪(わ)になって繋がり、和(わ)やかな時間を届けたい」という想いを込めて平成25年巳年1月にスタートしました。
毎年1月には、その年の干支に因んだ絵本やパネルシアター等をしています。この1月は絵本『十二支のおはなし』(松山市出身の絵本作家山本孝さん作)、干支の順番が決まる物語が動物の特徴をユーモラスに捉えて生き生きと描かれた人気の絵本です。今回も子どもたちは大喜びをしました。小学生になる前から子どもたちは自分の干支を知っており、「わたしひつじ」「ぼくいぬ」等と自分の干支を教えてくれます。子どもたちにとって自分の生まれた年の干支は特別なものです。
11年前、おはなし会に来た一番小さかった女の子、まだことばが出ていなかった彼女がこの三月には小学校を卒業します。おはなし会で絵本を読んで、手遊びやわらべ歌を共に楽しんだことが子ども一人ひとりの記憶の片隅の小さな箱の中で楽しい想い出となって、その子の生きる力に結び付いてくれたらと願っています。
(石丸)
【次回:緑の龍の背に乗って】